[香川県丸亀市]第77回丸亀お城まつり 株式会社瀬戸内重機のラフターで乗車体験

2026/5/13(水) 17:34

2026年5月3日・4日に開催された「第77回丸亀お城まつり」。快晴に恵まれた今年のまつりは、例年以上の熱気に包まれました。

なかでも、現存十二天守の一つである丸亀城の「平成・令和の大改修」ならではの特別企画、「石垣修復工事用クレーンの乗車体験」を詳しくレポートします。

丸亀城の代名詞である「扇の勾配」。2018年の豪雨で崩落した帯曲輪(おびぐるわ)の石垣を修復するため、現在、城内にはクローラクレーンが鎮座しています。

現在、修復工事は「石積みの復元」という最も重要なフェーズに入っています。崩落した約6,000個の石を一つひとつパズルのように元の位置へ戻す作業を行っています。クレーンはこの重い石を、センチ単位の精度で配置するために欠かせない相棒です。

今回行われたのは、普段は関係者以外立ち入り禁止の作業エリアに入り、この株式会社瀬戸内重機のラフター運転席に乗れる体験イベントでした。

受付を済ませ、ヘルメットをブカブカに被った子どもたちが工事エリアに入った瞬間、まずクレーンのサイズに足が止まっていました。普段、おもちゃのミニカーや絵本でしか見たことのないクレーンの姿は、彼らの目には「正義の味方のロボット」のように映ったようです。タイヤ一つが自分たちの背丈より大きいことに気づき、横に並んで背比べをする姿があちこちで見られました。

いよいよ順番が回り、スタッフの方に手伝ってもらって高い運転席に乗り込むと、子どもたちの表情は一変します。無数に並ぶスイッチや、複数のモニターに映し出されるカメラ映像に、男の子も女の子も「かっこいい!」と大興奮でした。

子供たちにとって、このクレーン乗車体験は間違いなく「お城まつり一番の思い出」になったようです。この体験は、将来のエンジニアやクレーンオペレーターが誕生する小さなきっかけになったかもしれません。

[クレーンジャパン編集部より]

今回の乗車体験は、単なる「はたらく車」の展示ではなく、「丸亀の宝を次世代に繋ぐ現場」を体感する貴重な機会でした。クレーンが「繊細に石を置く」そのギャップが、現在の丸亀城が持つ独自の魅力と言えます。

修復が終わればこのクレーンは姿を消してしまいますが、その時、私たちは再び完璧な「石垣の扇の勾配」を目にすることになるでしょう。来年のまつりでは、さらに高く積み上がった石垣が見られるのが楽しみです!