[福島県]山木工業が起重機船「あかつき」建造 9月5日に小名浜港で公開イベント

2026/9/5(土) 09:21

建設業の山木工業(いわき市)は300トン吊全旋回式起重機船「あかつき」を新たに建造した。竣工(しゅんこう)を記念して、5日に同市小名浜の小名浜港2号ふ頭で一般公開イベントを開く。船内を自由に見学できるほか、巨大クレーンを間近で見ることができる。参加無料。

同社が新造船を建造するのは30年ぶり。「あかつき」は全長65メートル、全幅24メートル、型深4メートル。2023年9月に調印式を行い、熊本県八代市の造船所で建造された。7月に香川県で完工式を行い、8月に小名浜港に入港した。最新鋭の施行管理システムを活用し、効率的な施工を実現できるほか、太陽光発電用ソーラーパネルを搭載するなど環境に配慮されている。小名浜港を中心に港湾整備事業で活躍する。

イベントの時間は午前10時~午後3時半(最終受け付けは同3時)。19トン型押船「暁風」もお披露目される。

国内の作業船フリートが高齢化する中、地方の海洋土木企業が自社発注で新造船を導入した点は、業界内でも非常にポジティブかつ意義深いニュースです。

300トン吊全旋回式の使い勝手の良さ

港湾整備や消波ブロック据付、ケーソン補修において、全旋回式である点は大きな強みです。船体を細かく操船させずに360度吊り荷を旋回できるため、狭小な港湾内や波の影響を受けやすい現場での施工サイクルが劇的に向上します。

65m×24mという船体諸元の絶妙さ

喫水や取り回しを考慮したコンパクトさと、300トン吊の作業安定性を両立したサイズ感です。小名浜港をはじめとする東北・常磐エリアの港湾インフラ維持・更新需要にジャストフィットします。

30年ぶりの建造と次世代仕様

高度経済成長期〜バブル期に造られた起重機船の代替が進まない「作業船の老朽化問題」を抱える業界において、最新の施工管理システムやソーラーパネルを載せた新造船の投入は、安全面・脱炭素面の両面で明確な競争優位になります。

押船「暁風(19トン型)」とのセット運用

非自航の起重機船にとって、足回りとなる押船(タグボート)の同時更新は機動力に直結します。自社船団として息の合った曳航・位置決めができるため、実務上の稼働率向上が期待できます。

一般公開イベントの意義

海洋土木・大型重機は現場の都合上、一般の目に触れにくく人手不足が深刻な分野です。就航直後に地元小名浜で一般公開を開き、地域住民や次世代の子どもたちに間近で見せる広報戦略は、地元企業としての信頼獲得と担い手育成の観点からも非常に素晴らしい取り組みと言えます。

 

※写真はイメージ図です。


詳しくはこちら▽[引用元 / 福島民友]
 
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