[第8回 国際 建設・測量展]開催 vol.3「KOBERCO」レポート

2026/6/27(土) 09:07

[展示会レポート]

2026年6月に千葉県の幕張メッセで開催された、建設・測量業界の最先端技術が一堂に会する「第8回 国際建設・測量展(CSPI-EXPO 2026)」。

「DX(働く現場を強くする)」と「GX(カーボンニュートラルな現場)」を軸としたKOBELCOの未来への姿勢が明確に打ち出されていました。

ブース内はコベルコカラーである鮮やかなブルーグリーンで統一され、大型油圧ショベルの実機が堂々と鎮座する圧倒的なスケール感です。説明パネルの前には、多くの業界関係者が熱心に足を止めており、非常に活気にあふれた空間となっていました。

現場の未来を変える「先進機能」の数々

展示の目玉となっていたのが、建設業界の人手不足や安全確保、省人化・省力化といった課題に直結するクレーンのサポート技術です。

1. 掘削・荷役用バケット操作アシスト機能

ハンマーグラブ作業の土砂掘削において、オペレータの負担軽減と熟練度に関わらず高精度な施工を可能にするバケット操作アシスト機能です。フリーフォール時の自動ブレーキや巻上げ時のあおり防止などを制御し、効率良く安全な作業をサポートします。

クラムシェル操作アシスト機能は、つかみ取った資材の搬送・投入を1レバーまたは1ペダルとスイッチ操作でシームレスに行えるようにし、作業ミスの低減と効率化を実現しています。

2. 任意地点自動マテハン機能

クレーンの自動化技術として、任意地点自動マテハン機能のパネル展示もありました。これは、登録した目標地点までの経路をシステムが自動生成し、荷を揺らさずに自動で旋回・搬送する画期的なシステムです。現場の安全性を劇的に向上させる技術として期待が高まります。

3.ドローンを活用したクレーン点検作業

ドローンを活用した移動式クレーンの点検ソリューション「K-AIR REAL」も提案されていました。特に大型のクローラクレーンやタワークレーンは、ブームの先端が非常に高い位置にあるため、これまでは日常の点検や異常の有無を確認する際、目視が困難であったり、高所作業を伴うため危険と隣り合わせでした。

「K-AIR REAL」は、そうした「高すぎて見えない」「点検のたびにブームを下ろすのが手間」という現場の積年の課題を解消する画期的なソリューションです。このシステムの最大の特徴は、ドローンを人間が手動で操縦して勘に頼った撮影をするのではなく、「事前に構築した3Dシミュレーションシステム」を用いて自動飛行ルートを設定する点にあります。

4.圧倒的な提案力を生む「3DのCAD」

クレーン事業に関わる者として最も興味深かったのが、クレーン施工計画をデジタル化する3DのCADツール「K-D2 PLANNER」のデモンストレーションです。

3Dで構築された建築構造物のデータに対して、クレーンの配置位置、アームの長さ、作業半径、そして定格総荷重や接地圧などをリアルタイムに計算・シミュレーションできます。

すでに大林組や西松建設などの大手ゼネコンをはじめ、多くの企業で導入実績を重ねています。実際の施工会社である城西運輸機機工の事例パネルは、「750tクローラの高架橋の桁架け工事において、3Dによる干渉チェックが可能となり、ゼネコンへの提案力がアップしたことで他社との差別化に寄与した」と高く評価されていました。

ファン必見の「コベルコグッズ」が並ぶFAN SHOP

来場者を楽しませる工夫としてブースの一角に設けられていたのが「FAN SHOP」は、常に人だかりができており、特に実機を忠実に再現した精密な限定スケールモデルがズラリと並び、コレクターたちの視線を集めていました。

さらにユニークなお土産グッズとして展示されていたのが、コベルコの作業着をイメージした鮮やかなブルーグリーンのフード付きベビー用「ロンパース」です。建設機械ファンのみならず、家族へのユニークなプレゼントとしても喜ばれる遊び心満載のアイテムとなっていました。

 


視察を終えて

今回のコベルコブースは、自動化や3D CAD連携といった「現場のDX」をすぐそこにある現実のソリューションとして提示しつつ、ファンをも魅了するブランド力を見せつける圧巻の展示内容でした。これからのクレーンビジネスの進むべき方向性を再確認する、大変有意義な訪問となりました。


 

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