「第8回 国際 建設・測量展」開催 vol.1「KATO」レポート
2026/6/23(火) 11:50
[展示会レポート]
2026年6月に千葉県の幕張メッセで開催された、建設・測量業界の最先端技術が一堂に会する「CSPI 2026(第8回 国際 建設・測量展)」。
一際目を引く鮮やかなブルーのカーペットと、お馴染みの大きな「KATO」のロゴマークが掲げられた加藤製作所のブースをヒョウ柄のクレーンで有名な三重県「有限会社カツマタ」の女性社長と共に訪問してきました。
加藤製作所としては実に7年ぶりのCSPI出展となり、今回一般向けに初公開となった最先端の「電動化(ハイブリッド)クレーン」の技術を視察してきました。


世界初のハイブリッドラフター「SR-250HV」
今回の展示の最大の目玉が、車体に大きく「HYBRID ROUGHTER(ハイブリッド・ラフター)」および「SR-250HV」と書かれた新型のラフタークレーンです。
従来、走行からクレーン作業まですべてを大排気量のディーゼルエンジンに依存してきたラフタークレーンですが、本機は「移動はエンジン、現場作業は電気」という使い分けを可能にした、世界初のハイブリッド式ラフテレーンクレーンです。


外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」
クレーンの傍らに設置された黄色い大型ボックスの正体は、外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」です。このユニットから電力を供給することで、作業中のエンジンを完全に停止(アイドリングストップ)した状態で、モーター駆動によりブームの伸縮や旋回などすべてのクレーン作業を行うことができます。これにより作業時のCO2排出量を劇的に低減します。
装置の重量は約2,000kgとなり、フォークリフトの差し込み穴もありました。



電動化がクレーン業界にもたらす「3つの革新」
ブースでの説明を伺う中で、この「SR-250HV + EK-UNIT」のシステムが実際の現場にもたらす具体的なメリットがさらに明確になりました。
1,圧倒的な静音性(夜間・市街地工事の負荷軽減)
住宅街、病院・学校周辺、深夜の鉄道・道路工事などで常に課題となる「騒音」を劇的に抑えられます。モーター音とわずかな油圧音しかしないため、周囲への配慮はもちろん、現場作業員同士の合図もクリアに聞き取れるようになり、安全性が大幅に向上します。
2,ランニングコストとメンテナンス性の向上
電気モーター駆動により、軽油の消費量を劇的に削減。さらに、エンジンオイル交換や排ガスフィルター(DPF)のメンテナンス頻度を大幅に減らせるため、長期的な運行コストの削減に直結します。
3,脱炭素(カーボンニュートラル)への貢献
現在、大手ゼネコンや公共工事では施工プロセスにおけるCO2排出量の削減(グリーン調達)が厳しく求められています。カツマタ様のようなクレーン会社がこうした電動化建機をいち早く導入することは、環境意識の高い元請け企業から「選ばれる会社」になるための強力な競争優位性となります。

また、展示カウンターには、「SR-250HV」の1/50スケールモデルの箱が積まれ、実際にジオラマ風にディスプレイされたクレーンや油圧ショベルの精密なミニチュアが並べられていました。加藤製作所の歴史パネルをバックにしたこれらの展示は、多くの関係者の目を楽しませていました。




視察を終えて
環境規制の強化や燃料価格の高騰が進むクレーン業界において、加藤製作所が幕張メッセで示した「HYBRID ROUGHTER」は、単なる未来の試作機ではなく、「今すぐ現場の働き方と受注力を変える現実的なソリューション」でした。日本のクレーンビジネスの次の10年を占う、大変有意義な訪問となりました。
SR-250HV(EK-UNIT)プロモーションビデオ
https://cranejapan.com/recommend_video/
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